2016.06.28 Tuesday

時差ぼけ

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    初めて海外に行ったのは22歳の時だった。行き先は英国、日本とは8〜9時間の時差がある。しかし若くて無知だったので、何の対策もしなかった。その結果、到着して数日間は、ひどい時差ぼけに悩まされた。夕方には眠くてたまらなくなり、また早朝3時には目覚めてしまう。現地の17時は日本時間の深夜2時なので、当然と言えば当然でもある。

    以来、海外へ行く時は必ず、対策をするようになった。

    それは、

    1. 飛行機に乗ったら、すかさず行き先の時間に時計を合わせる。戦いは機内から始まっている。
    2. 現地に到着したのが日中だったら、どんなに眠くても極力起きている。
    3. 到着したのが夜中だったら、眠くなくても酒でも飲んで無理やり眠る。

    こうやって、1〜2日で万全の状態持っていけるようになった。

    しかし、年齢を重ねたせいか、睡眠サイクルは克服できても、どうにもできない事がある。

    それはトイレのサイクルだ。

    普段あまり気づかないが、寝ている時間帯に比べ、起きている間はかなり頻繁にトイレに行っている。6時間寝ているとすれば、その間全くトイレに行かないが、起きている時間帯に6時間ものあいだ、全くトイレに行かない事などほぼありえない。自分の場合、起きてからの4〜5時間は、かなりトイレに行く。

    すなわち、この4〜5時間が現地で寝ている時間帯にあたってしまうと、眠ろうとしても頻繁にトイレに起きてしまうということなのだ。これは1週間位経たないと克服できない。


    ところで、年に2〜3回はヨーロッパに行っていた時期、これまでで最強の時差ぼけ対策をしていた。それは、日本に居ながらにして、現地時刻で生活をするのだ。

    ヨーロッパの夜1時にあたる朝7時に寝て、ヨーロッパの朝5時にあたる13時に起きる。そうすればヨーロッパに着いても何の問題もない。眠気はもちろん、トイレのサイクルも普段と変わらない。これ以上、完璧な時差ぼけ対策はないだろう。

    問題は日本に居て、こんなサイクルで生活できるかどうかだ。

    しかし、以前ほどヨーロッパに行かなくなったので、それも意味をなさなくなった。単に不健康な生活をしているだけだ。最近病気で入院したのを機に、普通のサイクルに戻した。


    シカゴ・ピザ。やはりピザは普通のイタリアンがいい。
    2016.05.11 Wednesday

    苦手な曲

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      世の中にはいろんな音楽であふれている。能動的にレコード、生演奏を聴く場合もあれば、ラジオから流れてくる音楽、店舗やレストランなどで流れるBGM、視覚障害者のための横断歩道の音楽、電話などの着信音など様々だ。

      曲のタイプも楽しい曲、悲しい曲、にぎやかな曲、静かな曲、聴きやすい曲、難解な曲、長い曲、短い曲その他いろいろあり、演奏される形態もソロ演奏、小編成バンド演奏、大編成オーケストラ、コンピュータ音楽、アカペラなど多種多様である。

      自分が好きな音楽も色々あるが、苦手な音楽もたくさんある。きらいな音色を出す奏者、嫌いな声の歌手が歌っているからという場合もあるが、楽曲そのもので苦手なものもある。その中で一つの共通点を持つタイプを少し前に見つけた。

      それは、メロディがコード進行と平行だったり、メロディがコードのルート音とユニゾンである楽曲である。

      最もわかりやすい例は、ブラックサバス「アイアン・マン」だろう。



      そういえば高校時代、友人たちの間で話題になっていることの一つに、ある友人がベース弾き語りをやったというのだ。それもギターやドラムなど一切なしのたった一人のパフォーマンスで。それから数年後、とあるイベントで、遂に彼がそれを弾き語るのを目撃する機会に恵まれた。

      期待を裏切らないイントロが始まった。彼が歌い出す。Aメロは悪くない。そしてサビがやってきた。するとなんとベースラインと歌メロが全く同じでずっこけた。

      忘れもしない、その曲のタイトルは「鉛色の嵐」
      2016.04.18 Monday

      においの記憶

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        はじめて海外旅行で訪れたロンドンには色々な思い出がある。しかし時々ふと思い出すのは香水の香りだったりする。今でこそ日本人でも香水をつけている人は結構いるが、その頃はそれほどでもなかったので、その印象は特に強かった。

        幼い頃は、タクシーの排気ガスの臭い、百貨店やお菓子の包装紙の香りが好きだった。いずれも嬉しいことに関連していることから好きになったのかもしれない。滅多に乗ることのないタクシーに乗った時の嬉しさ、深夜遅くに謡の稽古から帰宅した父が持って帰ってきたお土産のお菓子、そして百貨店のおもちゃ売り場で買ってもらってそれを開ける時の興奮などだ。

        もっとも、自家用車などウチにはなかったので、誰かがクルマに乗せてくれるとなった時には大喜びだったが、普通のガソリン車の臭いにはときめかなかった。軽油のディーゼルから出る排気ガスにいたっては大嫌いだった。好きだったのはタクシーのLPガスの臭いだけだったから、これはそれだけではないののだろう。

        あと記憶に残るにおいは

        タイガーマスクやウルトラマンなどのビニール人形の臭い

        付録満載の子ども雑誌の紙のにおい

        運動会の行進を練習している自分たちの汗の臭いと、グラウンドの土けむりの臭いが入り混じったにおい

        などだ。


        さて、大人になって花粉症になってからというもの、安っぽい香水や化粧品、洗剤その他に含まれる香料が苦手になった。抗アレルギー剤を服用して症状が出ないようにはしているが、いつちょっとした刺激でくしゃみの発作が出るかわからないのだ。そんな時に妙な香りをプンプンさせた人に近づいて来られようものならたまったものではない。

        それとは別に加齢臭、そして歯周病や蓄膿症からくると思しき口臭には耐えられない。最悪なのは、自分が足を運ぶコンサートには、自分も含めてそういう年頃の親父達がわんさか集まる。したがって音に集中できないことも多々あるのだ。

        しかし、幼い頃の「嬉しい出来事に関連したにおいが好きになる理屈」からすると、そういった悪臭が好きになる可能性もないとも限らない。

        いや、もしそうだとしても、それだけは勘弁だ。

        2016.02.05 Friday

        コーヒーの効能

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          自分に欠かせない嗜好品は、間違いなくコーヒーだ。いつ頃そうなったかを思い返すと、はじめて一人暮らしを始めた25歳の時、コーヒー・メーカーをプレゼントされたのがきっかけだった。その後一旦実家へ戻ったこともあったが、それでもその習慣は続いた。

          それまではいちいち淹れるのは面倒だからと、インスタントで済ませていたのだが、毎朝起きたらコーヒーメーカーをセットしておけば、シャワーを浴びている間にできているよと、コーヒー・メーカーをプレゼントしてくれた人に言われて、それもそうだと思って始めたら習慣化してしまった。

          以前は薄めのコーヒーを一日中何杯も飲んでいたが、ここ20年くらいは濃い目のものを食後にのみ飲む。基本はドリップだが、時にはモッカを使ってエスプレッソやカプチーノも飲む。

          昔はコーヒーは胃に悪いとか、カフェインは良くないとか言われたものだが、最近はコーヒーを飲むと健康に良いという話も頻繁に聞くようになった。自分はそういう話はあまり信じない。だいたい〇〇に良いと言ってバカ飲みしたり、△△に悪いからと敬遠するとろくなことがないに決まっているとからだ。

          しかし最近、コーヒーのある効能を実感した出来事があった。

          先日、生まれて初めて入院〜手術を受けた。結果、手術の日を含めて、丸4日間コーヒーを飲まなかった。これは自分が記憶する限り、この25年で初めてのことだ。

          そして術後5日目、ついにコーヒーを飲んだ。コーヒーがうまいと感じるかどうかは、自分にとっては、ある意味、健康の度合いを測る基準でもある。風邪で熱があったりすると、コーヒがうまくないからだ。しかしこの日飲んだコーヒーはうまかった。だから昼も夜も飲んだ。

          しかし翌朝、手術した辺りが痛むので、コーヒーを飲まなかったのだ。すると一日中術後の傷が疼いて辛かった。そういう日もあるのだろうと思ったが、ふとコーヒーを飲まなかったからかもしれないと思った。そこで翌日は再び朝昼晩とコーヒーを飲んでみた。すると思った通り痛みは和らぎ、一日中調子が良かったのだ。

          自分にとって、コーヒーは鎮痛作用があるに違いない。

          これで毎日欠かさず飲む口実ができた。

          2015.10.30 Friday

          買い物の法則

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            ここ数年、買い物の仕方が変わってきた。

            以前は、例えばジュースを買うにしてもアップル、オレンジ、グレープフルーツなど、違うものを順繰りに買うようにしていたが、最近では最も好きなグレープフルーツ・ジュースしか買わない。以前は飽きてしまうのではないかと思っていたからそうしていなかったのだが、毎日飲んでも飽きないことがわかったからだ。それなら無理して大して好きでないものを買うのも馬鹿馬鹿しい。

            下着や靴下もそうである。ややバリエーションはあるものの、今ではほぼ某大手の黒しか買わない。理由は、
            1.ステージ衣装は黒系が多いので必然的に下着も黒になる。
            2.旅芸人にとってコーヒーなどをこぼすと致命的な白系の衣類は避けたい。
            3.同じ靴下をたくさん持っていると、もし片方が破れても他と組み合わせることが出来る。
            4.下着ごときを選ぶのに悩みたくない。
            といったことだ。

            その傾向はさらに進み、最近では食品や下着どころかジーンズやTシャツなどにも及ぶようになってきた。その顕著な例として、今年の春、全く同じ型番・色のジーンズを3本も買ったのだ。

            もちろん、これまでにも全く同じジーンズを買ったことは数回あった。しかし、それは少なくとも前回の購入から半年〜1年以上経ってのことだった。ローテーションのジーンズが破れてしまって「交代要員」を用意する必要に迫られ、気に入っていたものを再購入したのだ。しかし幾度も洗濯して色合いが異なっていたので、同じ型番・色とはいえ、見た目はかなり違った。

            しかし今年の場合、最初に買ってから2ヶ月の間に同じものを3本も買った。他にジーンズは7〜8本あるはずだが、以来その2本ばかり着用している。いっそのこと、さらにもう2,3本買ってもいいのではないかとさえ思っている。

            子供の頃から若い頃にかけては、毎日同じ格好でいるのが恥ずかしいと思っていた。もしくは毎日違う服を着て気分を変えたいとさえ思っていたこともあった。しかし最近ではどうせほぼ毎日ジーンズをはいているし、違うものを買っても結局あまり着ないことが多い。冒険をして違うものを買っても、いざ着てみると逆に気分が滅入る事すらある。それならわざわざ毎日違う格好をする必要もないと思うようになった。だから仮に、もしあなたと二日続けて会って自分が全く同じ格好をしていたとしても、実はそれは別の服を着ているのだ。


            しかしこんなことを言っていると、単に歳のせいで服装に無頓着になっただけだと突っ込まれそうだ。

            JUGEMテーマ:コラム


            2015.09.06 Sunday

            純正律/平均律

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              ギター弾きにとって、チューニングというのは最も悩まされることの一つだ。

              特に初心者の頃は耳が追いついてなかったり、コツを知らなかったりしてなかなかうまく合ってくれない。自分が初心者だった中学時代は電子チューナーも高価だったので、とても買える代物ではなかった。だから大抵は基準になる音をピアノや調子笛、そして音叉などで合わせ、そこから順番に他の弦を合わせていく。最初の頃は、次の弦の開放で鳴るべき音を、最初に合わせた弦のフレットを押さえて鳴らして合わせていく方法でやっていた。

              しばらくすると、ハーモニクスを鳴らして合わせるという少し「高度な」方法を覚えた。しかし、2本の弦のハーモニクスが完璧に合ってうねりがピタリと止まっても、全ての弦を合わせ終わると、2オクターブ違いのE音同士であるはずの6弦と1弦がなぜかズレてしまうのだ。その時は自分の耳が悪いのか、それともギターに問題にあるのだろうくらいに思っていた。

              しかし、その答えは高校の音楽授業で見つけることができた。音楽教師が授業でこう言ったのだ。「もともと音階というのは、和音が最も美しく響くようにして決められていた。ドとレ、レとミそれぞれの音程は異なっていた。しかしそうするとキーごとに調律をやりなおすか、キーごとに調律された楽器を用意する必要があった。しかしバッハの時代に全ての半音の音程を同じにする平均律が広まった。平均律では和音は濁ってしまうが、そのほうが何かと便利だから、そのまま普及して現在に至った。」

              だから自然に発生するハーモニクスだと平均律とは違う音程が得られた為、平均律での半音間隔で打たれたフレットの音とはずれるわけだ。ということは、ギターだと一般的でなくなった純正律の響きも体験できる。

              仮に、開放弦をC(ド)にチューニングしたギターでハーモニクスを鳴らすと、
              ソ:7フレット、3フレットのややブリッジ寄り
              ミ:4フレット
              ♭シ:3フレットのややナット寄り
              レ:2フレット

              が得られる。これを使えば簡単に純正律の響きを体験できるのだ。ソは平均律よりも数セント高い程度だが、ミはかなり低い。平均律に馴れた耳で聞くと、狂っているように感じてしまう。しかし、ドミソを同時に鳴らすと、平均律では得られない澄んだ響きを体験できるのだ。ためしに実際に録音してみた。

              1.平均律(ドミソ):


              2.純正律(ドミソ):


              しかし、いざ録音したものを聞くと、生で弾いて感じたほどの差はないようにも思える。そこで件の音楽教師が付け加えた内容を思い出した。

              「平均律で調律されたピアノで和音を鳴らすと、音が空気中に放たれるやいなや、それぞれの音は純正律に寄る。」

              そのせいなのか、それとも弾いている時の耳と聞いている時のそれは違うのか、はたまた録音の問題なのかは謎である。

              2015.08.02 Sunday

              からだの声

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                よく以前から「⚪︎⚪︎に良いから△△を食べよう」とか、「□□に悪いから××は控えめに」などと言われる。確かにある意味正しいのだろうとは思うが、自分の体のことは自分の体に聞くのが一番だと思う。

                自分が山菜やらタネ類、苦味の強い物を好きなのも理由があるに違いない。あれが食べたい、これが食べたいと思うのは、体が必要としているからである。だからその欲求に従うことが一番いいはずだ。

                過去に、そういう「からだの声」に耳をかたむけなかったが為に失敗したことが何度かある。

                十数年前のこと、ヨーロッパが記録的な熱波に襲われたことがあった。その夏、ちょうど自分はZUMとして初めてスペインを訪れていた。数本のギグを終え、さらにバルセロナ郊外の修道院にて開催のギター・クラフト関連コースにスタッフ/インストラクターとして参加した。

                宿舎は修道院なので、冷房などあるはずもない。現地の最高気温はおそらく毎日35℃を超えていたと思う。確かに暑かったが、大阪の酷暑で鍛えられた身である。夜、寝苦しければ、さっと熱いシャワーを浴びればぐっすり眠ることもできた。

                コースでは暑さになれていない他の国からやってきた連中も多かった。食事時には誰かが気を使って氷水を用意していたし、またそれを常時飲めるように常に氷を大量に作っていた。大量に汗をかいても喉が渇いたらキンキンに冷えた水を飲むことが出来た。

                さて、コースでの料理の味つけは、大抵薄味である。人によってちょうど良い加減があるので、あとから好みに合わせられるように、常にテーブルには塩コショウが置かれている。さらに毎日大量に汗をかいていたそのコースでは、そのまま食べるとかなり薄味に感じられるた。それにもかかわらず、塩分控えめにしておいたほうがいいだろうなどと考えて、毎食そのまま食べていたのだった。

                そんなある夜のことである。夕食後のクラスでまたしても大汗をかき、休憩に食堂で冷水を何杯も飲んでいた。そうしたらある瞬間、体の中で何かカチッとスイッチが入ったような気がした。それ以降は、喉が乾いているのに水が飲めなくなってしまったのだ。その時は単にちょっと飲みすぎたのだろうと思い、そのままギターを持って続きをする為に広間に戻った。しかしその後どんどん気分が悪くなっていった。吐き気はするわ、下痢の症状が出るわ、熱が出てきたのか寒気はするわ、頭痛、そしてふらつきまで出てきたのだ。

                そう、水分を大量に摂ったものの、逆に塩分が不足したためにおこる脱水症状である。おかげで翌日の午前に予定されていたZUMのレコーディング・セッションを延期する羽目になった。


                ちょうど良い塩加減は舌が教えてくれる。考えてみれば、幼い頃は両親が顔をしかめるほど大量に醤油をかけないと玉子かけご飯が食べられなかったが、歳をとるにつれ薄味になっていった。それでも夏場はやはり濃い目にしないと物足りない。

                結局、何をどれくらい食べたら良いかは、常に体が教えてくれる。あれがいいから食べよう、これが悪いからやめようなどというのはあてにならない。

                しかし、その体の声を麻痺させるものがある。それは、化学調味料、薬物、そしてアルコールだ。

                先日も休日にビールを飲みながら食べ始めたら、信じられない量を食べてしまった。いくら食べても足りなく感じるのだ。

                ビール腹という言葉があるが、ビールで太るのではなく、感覚が麻痺して延々と食べ続けてしまうからなってしまうに違いない。

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                2015.06.12 Friday

                梅雨対策

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                  また今年も梅雨がやってきた。一年で最も憂鬱な時期である。

                  何がイヤかと言うと、自分は天然パーマなのでヘアスタイルの収拾がつかなくなるのだ。せっかくうまくセットできても、外出するや否や爆発スタイルになってしまう。ひどい時には「寝ぐせか?」と聞かれることもある。ワックス、ミストなどあれこれ試してはみるものの、整髪料に打ち勝ってクセが出てくると、変な状態で固まってしまって余計に始末が悪い。

                  そういうわけで、梅雨対策にと過去に何度かストレート・パーマをかけたりもした。これが最も具合が良い。雨が降っても何も気にせず外出できるからだ。さらにこれまで一度だけ、実はふつうのパーマをかけたことがある。

                  それは10年ほど前のことだ。

                  参加していたあるバンドがCD発売ライブをこの時期にやることになった。当日はFM局のDJに業界人も招待しており、集客も大入りが予想された。梅雨時になんとかしなければと考え、そこで本番数日前に思い切ってパーマをかけたのだった。生まれて初めてのことなのでいったいどう注文すればいいかもわからず、全て美容師にまかせることにした。黙って座っていれば、ロック・スターのようにカッコ良くしてくれるに違いないと期待したが、出来上がった自分の髪型を見て後悔した。元のクセ毛が少し強くなっただけのように見えたのだ。しかし折角やったのだし、そのうちに馴れるだろうと思い、そのままで本番当日を乗り切ることにした。

                  さてライブ当日に会場入りすると、スタッフの一人がわざわざヘアメイクも連れてきた。他メンバーは全員帽子着用なので彼女の出番はなかったが、帽子を被らない自分を見つけると、ここが腕の見せどころとばかりにバッグからあれこれ取り出した。スタイリング剤をまず髪に馴染ませると、次に取り出したのは、何とストレート・アイロンだったのだ。そして彼女はこう言った。

                  「shinkuroさんはクセ毛だから今日はイメージを変えてストレートにしてみましょう。」「えっ、実は三日前にパーマをかけてきたばかりなんです。」と心の中でつぶやき、一瞬ためらったが、初対面だったこともあり、また自分もそのパーマを気に入っていなかったので、されるがままにした。

                  そしてその結果出来上がったのは、自分ではそれまでやろうとも思わなかったし、仮にやろうとしても絶対にできないようなヘアースタイルだった。記憶が定かではないが、確か前髪はサラサラ横分け、そしてトップは少し立ちあげ、さらにサイドはぴちっと固めて細く仕上げたちょっと80’sな感じだったのだ。

                  違和感があったものの、そのままステージに上がった。ライブなんて演じるだけだからと少しなげやりにもなっていた。しかし終演後、ファンや友人たちは皆そのヘアースタイルに驚いたものの、すごいイメージチェンジだと喜んでくれたり、中にはカッコイイと褒めてくれる人もいた。

                  以来、二度とパーマなどかけるものかと心に決めたのだった。

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                  2015.05.20 Wednesday

                  ギター初心者あるある

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                    自分はギターを独学で始めたので、最初の頃は一体何をどう練習すればいいのか分からず困ることが多かった。レコード・コピーすれば良いという話を雑誌で読んだが、全く弾けない初心者にはそんなことはもちろん不可能である。今ならある程度ネットで調べることも出来るし、映像で人がどう弾いているかをチェックすれば分かることでも、当時は不可能だった。

                    しかし、教本にも載っていない、素朴な疑問や間違い、勘違いが誰にでもあるものだ。


                    1.間違えたので押さえていた左手を変えたが、それでも違う音が出る
                    →実は右手が違う弦を弾いているのに、慌てて間違ってない左手を押さえ直してしまったために起こる。なぜ思った音が出ないかが即時に判断出来るようになるには数年から十数年の経験が必要である。

                    2.必死でベンド(チョーキング)をしているのに、目的の音程まで上がりきらない
                    →弦を持ち上げるはずが、実はネックを持ち上げている。だから弦は上がっていない。

                    3.難しいフレーズ、速いフレーズを弾く時に息を止める
                    →難しいことや、自分の能力限界のことをやろうとすると、つい息を止めてしまいがちである。自然な呼吸をしながら弾けるようになるまではそのフレーズをものにしたとは言えない。

                    4.強さと速さが比例
                    →速く弾こうとすると思わず強くなり、テンポを落とすと弱くなってしまう。または強く弾くと速くなり、ソフトに弾くと遅くなってしまう。

                    5.音の強さと弦を押さえる強さが比例
                    →強く弾くのはあくまでも右手であって、左手は必要最低限の力で押さえれば良い。しかし、つい左手に力が入りすぎ、ひどい時には音程までシャープしてしまう。

                    6.手と口が連動
                    →これはロバートの笑い話の一つにも登場するエピソードである。
                    生徒「どうやったら速く弾けるようになるのでしょう?」
                    ロバート「君は手と口が連動している。だから速く弾くには速く口を動かす練習をしなければならない。」
                    もちろん、これは手と口が連動しないようにしなさいと言っているのである。

                    しかし、知り合いの某ギタリストは初心者ではないが、よく口も動く。連動していることも多いが、一瞬真っ白になって弾く内容を忘れると、手の代わりに口が動くようだ。

                    先日も一緒にライブをやっている最中、高速フレーズを弾くところで音が止まった。彼を見やると、止まった手の替わりに口が高速でモグモグモグと動いていたのだった。その姿たるや、木の実をかじるリスのごとし。思わず吹き出しそうになった。あれだけ速く口が動かせるなら、ロバートもさぞかし驚くことだろう。

                    教訓:彼と演奏をする時は、音が止まったからといって彼の方を見てはいけない。

                    2015.05.09 Saturday

                    致命的欠陥

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                      よく自分が作る曲には、日本の歌謡曲的要素が皆無だと言われる。そういった曲作りが出来ないと、日本では商売できないと言われたこともあった。さらにそれは致命的欠陥だと言われたことさえある。

                      そう言われるのも当然のことなのだ。実は、小学6年の時に日本の“歌謡曲”を聴くのを止めたからである。

                      それまでは、なんとなくラジオの歌謡番組を録音して聴いたりしてはいたのだが、小6でビートルズに夢中になり、さらにそこから様々な音楽に興味を持つようになってからというもの、大して好きでもないことに時間を使う余裕はないと思ったからだ。クラスほぼ全員が見ていたTVのベスト10番組はもちろん、ラジオ番組も聴かなくなった。

                      しかし最近になって、「致命的欠陥」の原因はそれだけではないことに気がついた。

                      それは、父が流行歌嫌いだったことである。最近まで忘れていたのだが、自分が幼い頃、歌番組など見ようものなら、父はすかさずチャンネルを変えたのだ。さらに親子共にお気に入りだった「8時だよ全員集合」でも、歌コーナーになるや否や父はチャンネルを変えたのだった。

                      だから自分が知っている日本のヒット曲はごく僅かしかない。

                      周りのミュージシャンらには「ジャズやロックばかり聴いてきたとしても、演歌だってやろうと思えばすんなり出来る。」と言われたが、自分にはおそらく不可能だろう。


                      親にやめろと言われてもギターを弾き続けて反抗しているつもりになっていたが、結局のところ親の影響は大きかったということか。
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                      Elixir エリクサー アコースティックギター弦 #16052 NANOWEB PhosphorBronze Light .012-.053 (JUGEMレビュー »)

                      コーティング弦を使い始めたらもう戻れなくなった。通常の弦なら、弾かなくてもしばらくすると死んでしまうが、これなら安心。
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