2016.12.28 Wednesday

アルゼンチン食といえば

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    海外から帰国するとよく尋ねられるのが、現地では何を食べていたかということだ。

    やはり人間最大の関心事は食べることというわけだ。

    イタリアならピザやパスタ、ドイツならソーセージにじゃがいも、アメリカならハンバーガー、スペインならパエージャなど、典型的な食べ物がある国も多いが、アルゼンチンはあまり馴染みがないので、余計にみんなが興味を持つところだ。

    アルゼンチンを代表する料理はといえば、ずばりアサードである。アルゼンチンを旅したことのある人に聞けば、ほぼ同じように答えることだろう。それは、自宅の庭などにしつらえた専用の場所で調理する炭火焼肉のことである。広い場所で自然の草などを食べて育った牛だからだろう、引き締まった肉で香り、味ともに絶品なのだ。

    日本で一般的な韓国風の焼肉との決定的な違いは、

    1. 炭火と言っても燃えさかる炎で焼くのではなく、赤くなった炭で焼く
    2. 厚切りの肉を時間をかけてじっくり焼く
    3. たれ、ソースなどは一切使用せず、基本塩のみで味付け

    ロースやカルビはもちろん、チョリソやモルチージャと呼ばれる腸詰めソーセージ、そしてモジェーハ(甲状腺)、チンチュリン(腸)といったホルモン等も焼く。大抵は一家の主が日本の「鍋奉行」のように火を起こし、火加減を気にしつつ肉を焼く。そして焼けた肉を皆に取り分けてくれる。

    もちろん街中にもパリージャと呼ばれるグリル・レストランがあるが、家庭で週末に開催されるアサード・パーティの方がずっと楽しい。午後2時くらいから家族、親戚、友人、知人が集まって、これまた絶品のアルゼンチン・ワインを飲みながら、ゆっくり頂くのだ。

    ルシアーノが言うには、アサード・パーティを催す時は、一人あたり1キロの肉を用意するそうだ。

    そう聞けば、アルゼンチン人はさぞかし太っている人が多いのではないかと思われるだろうが、それが意外に少ない。おそらく、パンや米などの炭水化物をそれ程食べないからではないかと思われる。

    日本で主食といえば、ご飯かパン、あとは麺類などの炭水化物を指すが、彼の地では炭水化物が主食など決してありえない。あくまでも肉料理、魚料理、野菜類がメインであって、炭水化物は付け合せかおまけみたいなものなのだ。

    アルゼンチン人に大阪のうどん定食を見せたら、さぞかし驚くことだろう。


    庭の一角にしつらえたアサードの為の場所


    火をおこして準備






    赤くなった炭から数十センチ離して調理


    鍋奉行ならぬアサード奉行は大忙し

    2016.12.01 Thursday

    医学の進歩

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      今年の1月、人生初の入院・手術を経験した。

      これまで病気はもちろん、怪我や骨折で入院したこともなかったので、大ごとである。しかし、それにしても驚いたのは現代医療の発達ぶりである。

      自分の場合、肺がん(左肺上部に約3センチの腫瘍: T-1b)が見つかり、手術を受ける事になった。腹腔鏡手術だったので、わき腹や背中に3箇所、各数センチ程度の切り口からカメラやマジックハンドを挿入し、左肺上部を摘出するというものだった。

      午前中に手術、午後から一晩は集中治療室でベッドにいたが、翌朝には早くも病室に戻り、昼からは普通食になった。そしてとにかく歩けとの事だったので、朝昼2回は病院内を歩き回るようにした。最初の数日は点滴やらドレーンやらの管が体から出ていたので、動きにくく、また苦痛でもあったのだが、それらが外れるごとに楽になっていった。

      もっとも苦しかった事といえば、術後、麻酔から覚めた瞬間、呼吸をしても息が吸えない感覚だった事だろう。オペ室のスタッフは指先にはめた酸素計測器では、充分に酸素が行き渡っているから安心しろと言ったが、あれは嘘だったと思う。行き渡っていたかもしれないが、おそらくせいぜい一割程度ではないかと思う。

      最も痛かった事といえば、尿管を抜かれた時のことだ。普段は若いナースが世話してくれているが、この時ばかりはちょっとベテランのナースが「えいやっ!」と引き抜いてくれた(最も恥ずかしかった事であるかも知れない…)。

      あらたな発見といえば、コーヒーには鎮痛作用があるという事だ。ある夜、それまで日ごとに痛みも和らいでいたのに、何故か疼いて眠れず、ナースを呼んで痛み止めを追加してもらわなければならないことがあった。考えてみるとその前日、前々日と毎食後には病室に持ち込んだドリップコーヒーを飲んでいたのだが、その日だけは自粛して緑茶にしていたのだ。その翌朝からはまたコーヒーを飲むようにしたら、そこまで痛むことはなくなった。

      結局、入院期間はわずか2週間足らず、さらに退院1ヶ月後には何をしても良いとされたので、早速プールに泳ぎに行ってみたが、何も問題はなかった。

      しかし、退院後最初の診察にて、向こう2年間は抗ガン剤を服用するよう強く勧められた。

      この時はさすがに不安になって、医師にこう聞いてみた。

      「すみません、それを飲むとハゲますか?」

      以降、10ヶ月服用し続けているが、幸いにも我がバンドメイト達のようなヘアスタイルにはならないで済んでいる。

      2016.11.28 Monday

      2016年アルゼンチン・ツアー その4 【日本語と西語】

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        スペイン語は日本語と同じく、子音の後には大抵母音がくるので、日本人にとっては発音しやすい。また、日本語に聞こえる単語も多数存在する。

        例えば:
        ・アホ(ajo→にんにく)
        ・バカ(vaca→牛)

        逆に、ルシアーノが初来日時に日本の某ケチャップ・メーカーの看板を見て大爆笑した事件や、とあるライブ会場の美人オーナーが発した言葉に赤面するという事件もあった

        ということもあり、アルゼンチンでは日本人の名前に聞こえる短文がしばしばネタになる。

        ・エサモトノ カミナ(Esa moto no camina→あのバイク動かないわ )
        ・ツクリト サカシャマ(Tu culito saca llama→お前の尻が燃えてる)

        と言った具合である。

        今回も、ブエノスアイレスからサン・ルイスへ向かっていた時のことである。運転していたルシアーノが突然こう言った。

        「無茶苦茶!」

        驚いて新たに日本語を覚えたのかと聞いたら、標識に書いてあったそこの地名が「ムチャクチャ(Mucha Cucha) 」だったのだ。

        それはどういう意味だと聞くので、アルゼンチンの隠語でこう返答した。
        「キロンボ・トタール(quilombo total)!」

        (※Quilomboとはもともと売春宿のことだったが、それが転じてどういうわけか「無茶苦茶」という意味で使われるようになったそうだ。)」

        buenos aires
        ブエノス・アイレス、パレルモ地区の2月3日公園

        to the west
        ひたすら西へ 700Kmのドライブ

        pampa
        大湿原地帯の中には湖の如き場所も

        vaca
        広々とした草原で牛たちも伸び伸び

        to the west
        さらに西へ


        JUGEMテーマ:中南米



        2016.11.24 Thursday

        2016年アルゼンチン・ツアー その3 【健康管理】

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          海外旅行では気候の違い、食事・水の違い、時差など様々な要因によって体調を崩しやすい。ましてや今回のように渡航先が南半球となると、季節も真逆なのでさらなる注意が必要となる。今回は秋だったので、それほど違わないのが幸いだった。

          とはいってもアルゼンチンは広大である。北端や南端にまで行くことはなかったが、それでもコルドバ〜ロサリオ 〜ブエノスアイレス〜サン・ルイス〜メンドーサでは全く気候が違う。いつものように重ね着できる組み合わせの服、そしていざという時の為に使い捨てカイロをスーツケースに詰めてきた。

          さて、今ツアー前半はギター・サークル・セミナーへの参加である。これが曲者なのだ。なぜなら世界中からの参加者が、ひとつ屋根の下で共同生活を送る。コース中は皆テンションが高いせいで疲労していることにも気付かず、つい夢中であれこれやりすぎてしまうのだ。そこへ誰か一人でも風邪を持ち込もうものなら、たちまち拡散する。

          我々はコース終了と同時にZUMとして7本のギグが待っている。風邪などひいてしまうと支障が出かねない。しかしなんとか我々3人は風邪をひく事もなく、無事コース終了を迎えることが出来た。

          だがそれからロサリオに移動し、ZUMとして最初のギグを行った後のことである。メンバーで遅めのディナーに出かけた。ワインで祝杯を上げ、ご機嫌でホテルへと戻った。秦野氏は部屋でさらにビールを飲んでご満悦だった。なにせコース中はアルコールは断っていたのだ。一方、自分は久々に湯船に浸かり、先にベッドに入った。しかし夜更かしがたたったのだろう、秦野氏は風邪をひいてしまった。

          その日から彼は再び断酒し(否、飲めなかった)、食欲もない為、果物類を除いてほとんど食事もとらなくなってしまった。渡航前から非常に楽しみにしていたアサード(アルゼンチンの極上炭火焼肉)の機会も、メンドーサ産極上ワインも、ミラネーサ(チキン・カツ)も、エンパナーダスも、ロミート(ステーキをパンにはさんだサンドイッチ)も、ルシアーノ自慢の手製ピザも食べず、その後の約10日間を過ごしたのだ。


          メンドーサに到着した夜、ルシアーノ宅でのディナーはアサードに極上ワインだったが、それを辞退した時の秦野氏の、何とも言えない悲しい表情は忘れることはないだろう。


          ロサリオのパリージャにて

          フミ
          最初のギグ終了後、祝杯を上げているところ。この後、彼に悲劇が・・・

          ロミート
          長距離ドライブなので売店にて食料を調達(安っぽいロミート)

          アサード
          ルシアーノ宅にてアサードを御馳走になる

          2016.11.08 Tuesday

          2016年アルゼンチン・ツアー その2

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            これまでにも「飛行機の予約取り消し事件」「延着で乗り継ぎに間に合わなかった事件」など、トラブルに巻き込まれたことは何度もあったが、それらは旅行代理店のミスだったり、天候によって飛行機が遅れたりといった理由だった。しかし今回予約をしたのは自分なのだ。名前の入力を間違えたのだから、文句は言えない。

            関空にて国内線チェックイン前に旅行代理店の営業開始となったので、すかさず電話をかけて事情を説明する。しかし結局どうにもできないとのことで、残るは二つの方法しかない。

            1. 予約をキャンセルし取り直す: 当初の便は既に満席なので、翌日の別キャリア便をキャンセル料プラス差額分計10万少し支払って再予約する。

            2. ダメ元で成田に向かい、カウンターにて訂正依頼する。

            やや悩んだものの、結局2を選択し、成田に向かうことにした。ダメだった場合、1の10万少しに加え、東京に最低でも一泊することになるので、さらに出費か増える事を覚悟した上で、一か八か賭けてみることにした。

            さて、成田に到着し、恐る恐るカウンターで事情を説明したところ、姓と名が逆なら問題ないとその場で即修正してくれた。ただし、ブエノスアイレス到着後のアルゼンチン国内線は別会社なので、また同じ事を繰り返す可能性大だが、その時はまた自分で何とかしろとの条件付ではあった。

            これで少なくともブエノスアイレスまでは行ける。あとは最悪でも長距離バスに乗るなり、ブエノスアイレスの友人に頼んでクルマに同乗させてもらうなりして現地入りすればいい。

            昨夜はやはり動揺していたのだろう、うっかり上着を詰めるのを忘れていたのだ。そこで空港内の店で適当なものを買い、無事飛行機に乗り込んだ。


            (普段は飲まない、やや高めのビールも機内サービスの選択肢にあったので、すかさず頼む。ホッとしたせいもあって、うまかったのなんの…。)
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