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2015.03.27 Friday

ソフト・マシーン・レガシー 2015年3月24日 ビルボード・ライブ大阪公演

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    ここ数年で最もライブ演奏を聴きに行っている会場と言えば、まちがいなくビルボードライブ大阪である。たしか昨年、一昨年は3度ずつ、そして今年は早くも2度目である。

    ソフト・マシーンは自分にとって最もお気に入りのバンドの一つだが、実を言うとソフト・マシーン本家はもちろん、ソフト・ワークスもソフト・マシーン・レガシーに名前を改めてからの来日公演も見逃してきた。否、見送ってきたと言うべきだろう。理由は、ソフト・マシーンのアルバムを通してまともに聴くようになったのはここ10年くらいのこと、そして彼らに本当に夢中になったのは5年くらい前だったこと、そしてワークスもレガシーも本家とは別物であり、ちょっと試聴してみたところ余りにもゆるい雰囲気だったというのがその理由だった。

    しかしワークスに参加していた本家の歴代メンバーが次々に亡くなったこと、そして一昨年のワークス名義での新作が予想以上に良かったことから、今回は見逃すわけにはいかないと思い、会場に足を運ぶことにしたったのだった。

    だが本家歴代メンバーの一人であるドラムのジョン・マーシャルが健康上の理由により来日できなくなったという残念なニュースも事前に入ってきたり、また特別ゲストとしてあのキース・ティペットが参加するというのも正直なところ不安ではあった。ただでさえ歴代メンバーではないテオ・トラヴィスが参加していたところに、ドラマーまでが助っ人になってしまったことで、4分の2が本家とは関係のない人物になってしまったのだ。そこに近年のソロではプリペアード・ピアノやら完全即興演奏ばかりやっているティペットが加わるのだ。不安は増大するばかりだった。

    さて、公演前半は助っ人1名を含むワークス4人のみでの演奏、そして後半はティペットが加わっての5人編成という構成だった。オープニングはギターのジョン・エサリッジと管楽器のトラヴィスがルーパーを使用してのインプロヴィゼーションからワークスとしての最新作1曲目である「バーデン・オブ・プルーフ」だ。エサリッジの音はレコードで聞くよりトレブルが強く、やや耳に痛い。さらに今回は最前列のテーブルについたものだから、残念ながらPAの音はあまり聞こえず、かわりにステージ上のドラムの生音、ギター、ベース・アンプの音、モニターから漏れてくる音が強かった為、バランス的には悪かった。

    続いては何とアラン・ホールズワース時代の「ハザード・プロファイル」。エサリッジは気になるギタリストの一人だが、最近では若い頃の強引さも影を潜め大人〆の演奏を聞かせる。しかしここでは若い頃を髣髴とさせるプレイで場を盛り上げた。この曲では何せホールズワースの名演と比べられるのだ。奮起せずにはいられないだろう。

    そしてライブも中盤にさしかかった頃、いよいよキース・ティペットが登場、いきなりピアノ上に置いたオルゴールを鳴らし、それに合わせて(というか全く別のキーで)即興演奏を始めた。続いて彼が弾き始めたのは、なんと「タリーシンの物語」のイントロだった。先の「ハザード・プロファイル」と並んでのギター名演で否が応でも盛り上がる。さらには「キング・アンド・クイーン」、「フェイスリフト」、「ザ・ノッダー」といった本家の有名曲が披露された。

    管楽器とフェンダー・ローズ担当のトラヴィスは、最近ではロバート・フリップとも共演していたこともあり、気になっていたのだが、十二分にバンドに貢献しているように感じられた。最新作の出来の良さも彼に負うところが大きいのではないだろうか。

    しかし何と言っても圧巻だったのはキース・ティペットである。決められた形式の中で一体どういう演奏をするのか不安でもあり、興味もあったが、正確さ、鋭さ、はずし具合、攻撃性、協調性いずれも絶品だった。残念ながら自分が座った座席のせいで、グランド・ピアノの音が聞こえにくい場面もあったが、“普通”の楽曲に乗っかって彼が演奏をするのを生で聴く事が出来て良かったと本当に思った。

    もしも、オリジナル・メンバーのマイク・ラトリッジや、今や「癒し系」音楽で世界的大成功を収めたカール・ジェンキンズを加えた本家での復活が実現すれば、絶対に見逃すまい。


    フェイスリフト収録の傑作


    元々ホールズワースは好きではなかったが、これにはやられた。「ハザード・プロファイル」収録


    まだ若かった頃のエサリッジの強引なプレイも聞ける

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