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2017.04.26 Wednesday

デイヴ・ギルモア

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    最近ピンク・フロイドをよく聴いている。こんなによく聴くのは、中学時代に「ザ・ウォール」にハマった時以来かもしれない。それというのも、昨年夏頃から始まったアナログ盤再発をきっかけに、これまで聴いてなかった「神秘」「雲の影」にやられてしまったからだ。

    さて、ピンク・フロイドのギタリストと言えばデイヴ・ギルモアである。もちろんオリジナル・メンバーであるシド・バレットも、アイデアや閃きという意味では凄かった(ルックスも飛び抜けてカッコ良かった…)。しかし「ザ・ウォール」でのギルモアのプレイがあまりにもカッコよかったので、その後遡って大ヒット作「狂気」を聴いてもピンとこなかったくらいだ。

    ミュージシャンにはふた通りある。ひとつ目は初めから凄かった人(エリック・クラプトンやエディ・バン・ヘイレン)、そしてふたつ目は、初めは大したことないが、どんどん凄くなっていく人だ。ギルモアは間違いなく後者に分類される。

    「ザ・ウォール」に於ける「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール・パート2」での水がしたたるような音色、また音程を2段階に変化させるベンドや、ベンド時に隣接した複数の弦をミュートして鳴らす技、さらにピッキングの強弱による絶妙のニュアンスなど、匠の技としか言いようがない。

    「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール・パート2」でのソロはクリーン・トーンだが、「コンフォタブリー・ナム」ではこれまた極上のディストーション・サウンドが聴ける。もちろんあの改造を施したストラトならではの独特の音色ではあるが、ソロでのピッキング・ハーモニクスやロング・トーンの多用、そしておそらくあの短いアームによる独特のビブラートなど、また違う聴きどころ満載である。

    「ザ・ウォール」では、後にU2が十八番にする付点8分及び2拍3連のディレイも特徴的だ。もっともフロイドは71年の「吹けよ風、呼べよ嵐」で既にやっていることなので、特に目新しいわけではないが、アルバム全編を特徴付ける重要な効果のひとつになっている。

    さて、そんなフロイドは昨年、初期未発表音源集大成ボックスを発売したが、その価格もさることながら、自分はあと一枚未聴のオリジナル・アルバムがあったので、入手を見送った。
    しかし、この春になってあろうことかバラ売りで出たのだ。バラで単品を手に入れたら結局は全部欲しくなって、かえって高くつくのではないかと思ったが、全部買ってもボックスよりは安いことがわかった。ただし、ボックスにしか入ってないのもあるが、特に聴きたかったのは、原子心母、エコーズのサラウンドだったので、数セットのみ手に入れた。

    結局、全部買った後にやはりボックスも欲しくならないことを祈りつつ、相変わらずフロイド三昧だ。


    1980年の「ザ・ウォール」コンサートより。後半の「パート2」にはギルモアとスノーウィー・ホワイトのギター・ソロも!





    25年後、ライブ8の為に一夜限りの再結成より。


    ギターはもちろん、楽曲も素晴らしい3枚目のソロ・アルバム


    JUGEMテーマ:MUSIC



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