2016.11.28 Monday

2016年アルゼンチン・ツアー その4 【日本語と西語】

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    スペイン語は日本語と同じく、子音の後には大抵母音がくるので、日本人にとっては発音しやすい。また、日本語に聞こえる単語も多数存在する。

    例えば:
    ・アホ(ajo→にんにく)
    ・バカ(vaca→牛)

    逆に、ルシアーノが初来日時に日本の某ケチャップ・メーカーの看板を見て大爆笑した事件や、とあるライブ会場の美人オーナーが発した言葉に赤面するという事件もあった

    ということもあり、アルゼンチンでは日本人の名前に聞こえる短文がしばしばネタになる。

    ・エサモトノ カミナ(Esa moto no camina→あのバイク動かないわ )
    ・ツクリト サカシャマ(Tu culito saca llama→お前の尻が燃えてる)

    と言った具合である。

    今回も、ブエノスアイレスからサン・ルイスへ向かっていた時のことである。運転していたルシアーノが突然こう言った。

    「無茶苦茶!」

    驚いて新たに日本語を覚えたのかと聞いたら、標識に書いてあったそこの地名が「ムチャクチャ(Mucha Cucha) 」だったのだ。

    それはどういう意味だと聞くので、アルゼンチンの隠語でこう返答した。
    「キロンボ・トタール(quilombo total)!」

    (※Quilomboとはもともと売春宿のことだったが、それが転じてどういうわけか「無茶苦茶」という意味で使われるようになったそうだ。)」

    buenos aires
    ブエノス・アイレス、パレルモ地区の2月3日公園

    to the west
    ひたすら西へ 700Kmのドライブ

    pampa
    大湿原地帯の中には湖の如き場所も

    vaca
    広々とした草原で牛たちも伸び伸び

    to the west
    さらに西へ


    JUGEMテーマ:中南米



    2016.11.24 Thursday

    2016年アルゼンチン・ツアー その3 【健康管理】

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      海外旅行では気候の違い、食事・水の違い、時差など様々な要因によって体調を崩しやすい。ましてや今回のように渡航先が南半球となると、季節も真逆なのでさらなる注意が必要となる。今回は秋だったので、それほど違わないのが幸いだった。

      とはいってもアルゼンチンは広大である。北端や南端にまで行くことはなかったが、それでもコルドバ〜ロサリオ 〜ブエノスアイレス〜サン・ルイス〜メンドーサでは全く気候が違う。いつものように重ね着できる組み合わせの服、そしていざという時の為に使い捨てカイロをスーツケースに詰めてきた。

      さて、今ツアー前半はギター・サークル・セミナーへの参加である。これが曲者なのだ。なぜなら世界中からの参加者が、ひとつ屋根の下で共同生活を送る。コース中は皆テンションが高いせいで疲労していることにも気付かず、つい夢中であれこれやりすぎてしまうのだ。そこへ誰か一人でも風邪を持ち込もうものなら、たちまち拡散する。

      我々はコース終了と同時にZUMとして7本のギグが待っている。風邪などひいてしまうと支障が出かねない。しかしなんとか我々3人は風邪をひく事もなく、無事コース終了を迎えることが出来た。

      だがそれからロサリオに移動し、ZUMとして最初のギグを行った後のことである。メンバーで遅めのディナーに出かけた。ワインで祝杯を上げ、ご機嫌でホテルへと戻った。秦野氏は部屋でさらにビールを飲んでご満悦だった。なにせコース中はアルコールは断っていたのだ。一方、自分は久々に湯船に浸かり、先にベッドに入った。しかし夜更かしがたたったのだろう、秦野氏は風邪をひいてしまった。

      その日から彼は再び断酒し(否、飲めなかった)、食欲もない為、果物類を除いてほとんど食事もとらなくなってしまった。渡航前から非常に楽しみにしていたアサード(アルゼンチンの極上炭火焼肉)の機会も、メンドーサ産極上ワインも、ミラネーサ(チキン・カツ)も、エンパナーダスも、ロミート(ステーキをパンにはさんだサンドイッチ)も、ルシアーノ自慢の手製ピザも食べず、その後の約10日間を過ごしたのだ。


      メンドーサに到着した夜、ルシアーノ宅でのディナーはアサードに極上ワインだったが、それを辞退した時の秦野氏の、何とも言えない悲しい表情は忘れることはないだろう。


      ロサリオのパリージャにて

      フミ
      最初のギグ終了後、祝杯を上げているところ。この後、彼に悲劇が・・・

      ロミート
      長距離ドライブなので売店にて食料を調達(安っぽいロミート)

      アサード
      ルシアーノ宅にてアサードを御馳走になる

      2016.11.08 Tuesday

      2016年アルゼンチン・ツアー その2

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        これまでにも「飛行機の予約取り消し事件」「延着で乗り継ぎに間に合わなかった事件」など、トラブルに巻き込まれたことは何度もあったが、それらは旅行代理店のミスだったり、天候によって飛行機が遅れたりといった理由だった。しかし今回予約をしたのは自分なのだ。名前の入力を間違えたのだから、文句は言えない。

        関空にて国内線チェックイン前に旅行代理店の営業開始となったので、すかさず電話をかけて事情を説明する。しかし結局どうにもできないとのことで、残るは二つの方法しかない。

        1. 予約をキャンセルし取り直す: 当初の便は既に満席なので、翌日の別キャリア便をキャンセル料プラス差額分計10万少し支払って再予約する。

        2. ダメ元で成田に向かい、カウンターにて訂正依頼する。

        やや悩んだものの、結局2を選択し、成田に向かうことにした。ダメだった場合、1の10万少しに加え、東京に最低でも一泊することになるので、さらに出費か増える事を覚悟した上で、一か八か賭けてみることにした。

        さて、成田に到着し、恐る恐るカウンターで事情を説明したところ、姓と名が逆なら問題ないとその場で即修正してくれた。ただし、ブエノスアイレス到着後のアルゼンチン国内線は別会社なので、また同じ事を繰り返す可能性大だが、その時はまた自分で何とかしろとの条件付ではあった。

        これで少なくともブエノスアイレスまでは行ける。あとは最悪でも長距離バスに乗るなり、ブエノスアイレスの友人に頼んでクルマに同乗させてもらうなりして現地入りすればいい。

        昨夜はやはり動揺していたのだろう、うっかり上着を詰めるのを忘れていたのだ。そこで空港内の店で適当なものを買い、無事飛行機に乗り込んだ。


        (普段は飲まない、やや高めのビールも機内サービスの選択肢にあったので、すかさず頼む。ホッとしたせいもあって、うまかったのなんの…。)
        2016.11.02 Wednesday

        2016年アルゼンチン・ツアー その1

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          今回のアルゼンチン行き、出発日前日はオフだったので、朝から洗濯〜買物、午後には荷造りもほぼ完了、さらに部屋の掃除も済ませ準備万端…のはずだった。


          しかし出発の24時間前である夕方になり、オンライン・チェック・インしようとすると、パスポート情報がおかしいと受け付けられない。番号が間違っているのか、または名前のスペルが違うのか、何度も確認してみたが、どこにも問題はない…と、よく見ると、なんと姓と名が逆になっているではないか!


          慌てて航空会社のサポートに電話をすると、音声ガイダンスに従って、用件に応じて番号をプッシュさせられるので、なかなか繋がらない。やっとオペレーターにつながったものの、旅行代理店経由で発券されたから、そちらで修正依頼するように言われた。


          今度は旅行代理店に電話したところ、またもや音声ガイダンスの連続で、やっとの事でオペレーターにたどり着いたと思いきや、休日なので受付は既に終了しており、明朝10時以降にかけ直せという案内のみだった。


          チケットの名前がパスポートと一致しない場合、最悪乗れない事もあると聞いていたので、念の為、その旅行代理店サイトをチェックすると、やはり一旦予約をキャンセルし、再度購入し直さないといけないとある。そうなったら当然キャンセル料も必要になるし、直前の予約なので元々の価格よりもはるかに高い可能性大だ。となると一体いくら余分にかかるのだろうか。


          さらに、もし空席がなかった場合、翌日以降の便になる事も考えられる。


          こんな事で果たしてアルゼンチンまでたどり着けるのか…。



          2015.11.28 Saturday

          オランダと言えば

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            今回の欧州ツアーでは、オランダに通算10泊した。これまで何度も乗り継ぎでアムステルダムの空港は使っているものの、実際に滞在したのは今回が初めてだ。

            オランダでは、大麻などのソフト・ドラッグの使用が認められている。町にはコーヒー・ショップと呼ばれるものがあり、そこで買ったり吸ったりできるらしい。

            あるアルゼンチンの友人の知人は、初めてオランダ旅行した際、街角で見かけた店でおいしそうなケーキを見つけた。甘いものに目がない大柄の彼女はケーキ一切れでは足りるはずもないので、一個まるまる注文して席に着いた。

            店員らが驚いて見ているのも意に介さず、彼女はそのケーキをペロリと平らげてしまった。

            しばらくすると、彼女は目を回してその場に倒れてしまった。そう、実はそのケーキはドラッグ入りだったのだ。

            オランダでは、ケーキやクッキーに入っていることもあるので要注意だ。

            さて、自分はもちろん大麻を吸ったことがないので、周りで誰かが吸っていても、これまで気づかなかった。しかし今回、オフで夜のアムステルダムを3人で散策していた時のことである。

            とあるクラブ/ライブハウスの前に入場待ちの列ができていた。その横を通りかかった時のことである。ZUMのメンバー二人が立て続けにこう言った。「うわっ、強烈な臭いやなあ!」「誰か堂々と大麻吸ってるな!」

            これでわかった。あれがマリファナの臭いだったのである。

            しかし、何故彼らがその臭いを知っていたのかは、ここではあえて触れないことにする。



            2015.02.09 Monday

            おそるべし世界遺産〜2014年9月英国旅行3

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              さて、今回の目的であるケイト・ブッシュのコンサートも無事観ることができ、残った数日をどう過ごそうかと考えた。そして選んだのはロンドンから日帰りで行けるウインザー城〜バース〜ストーンヘンジを廻るバスツアー、もう1泊はリバプールだ。

              初めて訪れたウインザー城もストーンヘンジも良かったが、一番驚いたのはバースとリバプールの変わりようである。

              これらの町は1988年、自分にとって初めての海外旅行でも訪れたのだが、その時は町の中心部でも人気が少なく閑散とした印象だった。それが今回は町中に人が溢れており、ツアー・バスも多くやって来ていた。バースの観光名所であるローマン・バスですら以前はゆっくり見物出来たのに、今回はそうもいかなかった。さらにかなり大掛かりな改修が行われ、展示物も大幅に増えていた。

              もう一方のリバプールも昔は寂れた港町といった印象だったのが、マージー河の港にアルバート・ドックなる大きなショッピング/レストラン施設が出来て大きく様変わりしていた。また、昔はパブや街中で誰かに話しかけても訛りが強くて聞き取りづらかったが、今のリバプールっ子は観光客馴れした感じで、わかりやすくはっきりとした英語を話すようになっていた。もしかすると地元の人間ではなかったのかも知れない。

              そして1988年にビートルズ名所を回ろうとした際、日帰りで時間もなかったため、タクシーをつかまえ運転手に地図を見せながらあちこち見て回ったのだが、その時は運転手も不思議な目つきで物好きな日本人だなと言ったのだった。今回は「マジカル・ミステリー・ツアー」という便利なバス・ツアーを利用したが、ツアー・ガイドの60代と思しき男性は随分楽しそうにその場所にまつわるエピソードを紹介しながら、あれこれビートルズ楽曲を流していた。

              一体何がそこまでバースとリバプールを変えたのか。もちろん前回はまだ非常に寒い3月半ばだったこともあるが、もちろんそれだけではない。実はこれらは二つとも、ユネスコの世界遺産に登録されているのだ。

              自分が昔これら二つの街を訪れたのは、一方はピーター・ゲイブリエルの拠点だったからであり、もう一方はビートルズが生まれた町だったからだが、今やどちらも音楽とは全く関係なく、世界中から人がやってくるのだ。恐るべし世界遺産である。

              だから、日本でもどこかが世界遺産に登録が決まると大騒ぎになるのだろう。

              大勢の観光客がやって来ることによって町が潤い、名所が補修・保存されるのは良いことだが、寂れた様子もまた味わい深かった。複雑な気持ちである。

              Bath Abbey
              バース修道院

              The Roman Baths
              ローマン・バスも賑わっていた

              Liverpool
              リバプールの町中人通りが多い

              Dinner
              リバプールのレストラン/バーにて。地元ならではの料理とのことだった。

              Cavern Club
              キャバーンも満杯。VOXアンプ、ゼンハイザーがスポンサーになっているようだ。
              2015.01.21 Wednesday

              念には念を〜2014年9月英国旅行2

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                昨年秋、5年ぶり4回目の英国旅行での出来事を少し書いてみようと思う。

                今回選んだ航空会社はカタール航空である。理由は最も安い価格帯であること、そして2年前のアルゼンチン行きで初めて乗った時の印象が良かったからである。しかし一つ困ったことがあった。予約するためにウェブサイトを見ると、第一候補の往路の乗り継ぎ時間はわずか45分しかなかったことだ。国内線ならいざ知らず、東京からドーハ経由でロンドンに行くのに45分の乗り継ぎはかなり厳しい。最初の便がうまく定刻に到着したとしても、実際に飛行機から降りて次の便に乗り継ぐまでは30分あるかないかだろう。そしてその間に広大なドーハ空港を移動し、入国審査〜搭乗手続きをしなければならない。ましてや長距離国際線が定刻に到着する可能性は五分五分だから、次の便を逃す可能性はかなり高い。そこで無難に後の乗り継ぎ便を予約しようと思い調べると、何と12時間以上空港で待たなければならないことが分かった。これはあまりにもったいない。そこでイチかバチか、最初の乗り継ぎ便を選んだのだった。

                もっとも、目的のコンサートに間に合わないと大変なので、余裕を見て前々日には到着する便を予約した。これなら乗りそびれても前日には着くはずだからだ。さらにこれまでの経験から、自分は走って間に合ったとしても、チェックイン荷物が間に合わないことがよくあるので、荷物はコンパクトにまとめて機内持ち込み分のみとした。

                機内持ち込みとなると、最近は刃物・工具に加え、液体のチェックも厳しい。そこでシャンプー、シェイブ・ローションその他液体は必要最低限とし、規定の容量範囲内に押さえ、ジップロックに入れてすぐに見せられるように準備した。またスーツケースのサイズと重量10キロ未満)もあらかじめ計測しておいた。さらに普段飛行機では座席は後方を選択するところを、極力早く降りられるようにあえて前方の席を予約した。ここまでやれば万全だろう。

                さて、そうした準備の甲斐あって、少し走ったものの無事ドーハ〜ロンドン便に乗り継ぐことができた。そして今回は英国旅行4回目にして初めて事前に宿を予約していたのでヒースロー空港を出て1時間以内にホテルにチェックインすることができた。

                さて、こううまくいくと気がゆるみがちである。

                帰国便も羽田着が深夜だったため、終電を逃してはならないと思い、往きと同じく手荷物は全て機内持ち込みとした。しかしヒースロー空港の手荷物検査でひっかかり、別カウンターに連れて行かれて荷物を開けてチェックされる羽目になった。本、土産から着替え、そして汚れた下着にいたるまで全て開けられてひっくり返され、バツは悪いるわ、時間はかかるわで大変だった。

                さんざん探された挙句、結局ローションを入れた数mlの小ボトルがカバンの底から見つかった。うっかりジップロックに入れ忘れたようだ。

                たかが数mlの液体の為に空港職員に迷惑をかけ、大恥をかき、さらに貴重な時間を無駄にしてしまった。液体には要注意である。


                Earls Court Station
                ロンドンではいつも宿泊するアールズ・コート駅周辺

                Earls Court
                宿周辺

                Battersea
                近々取り壊されると言う話だったバタシー発電所も26年ぶりに訪問
                2014.03.16 Sunday

                旅先で絶対してはいけないこと

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                  ロバート・フリップ&ザ・リーグ・オブ・クラフティ・ギタリスツのスペイン・ポルトガル・ツアーでのことである。メンバー、スタッフ、そしてプロモーターを乗せたバスはポルトガルのブラガへ向かっていたその前日は狂乱のグーベイア・プログレ・フェスだったので、いろんな意味で疲労困憊していた。

                  そんな時プロモーター/ツアー・マネジャーの携帯が鳴り、自分宛の電話だと手渡された。当時は海外でも使える携帯電話は所持していなかったので、緊急連絡先として彼の携帯番号を知らせていたのだ。

                  何事かと驚いたが、相手は自分が留守中にギター譜作成の仕事を代わりに依頼していた人間だった。何やらコンピューター・ソフトがうまく作動せず、思うように作業ができないと言うのだ。ホテルに着いたらこちらからかけ直す旨を伝えて電話を切った。

                  さて、そのホテルはブラガの小高い丘の上にあり、部屋の調度品、内装もクラシックな雰囲気でとても洒落ていて素敵だった。疲れていたのですぐに一眠りしたい気分だったが時差の関係で日本は深夜近かった為、先程の相手にすぐに電話をすることにした。ほんの数分のつもりだったので、そのままホテルの部屋からかけることにしたのが間違いだった。

                  ホテルの部屋から直接国際電話をかけるとべらぼうな金額を請求されるのは常識なので、通常はホテルフロントにある公衆電話からかけるか、またはロクトリオと呼ばれるインターネット回線を使った格安電話ブースに行くのが普通なのだ。

                  さて、簡単に手順を説明してあとはメールで済ませる予定が何と締め切りが迫っているとのことで、その場でコンピュータのサポートセンターよろしくひとつひとつ手順を説明する羽目になった。そしてうまくいかないところはこれを試してみるように伝えたりしながら、やっとのことで解決した時には30分を超えていた。

                  無事その日のコンサートも終了し、翌朝チェックアウトの時間がやって来た。そして手渡された請求書を見て目玉が飛び出しそうになった。記載された金額は233ユーロ、当時のレートは1ユーロ150円くらいだったと思うので、約3万5千円ということになる。そのツアーでは「パー・ディアム(ギャラとは別に支払われるツアー中の日当のようなもの。コンサート後のディナー、翌日の朝食は支払う必要がないが、昼食や飲み物代、その他金銭が必要になるため)」として一日あたり20ユーロ×15日分の300ユーロが支給されていた。即ち12日分のパー・ディアムが30分の電話で吹き飛んでしまったことになる。

                  その後の数日は楽屋の果物、飲料水、そして朝食バイキングのパン等を余分に「頂戴」して、昼食代を浮かせて何とかやり過ごしたのだった。

                  メモラビア
                  パー・ディアムが入っていた封筒、グーベイア・アート・ロック・フェスのパンフ、ホテルの請求書

                  ホテルそのものはとても素敵だった:http://hoteisbomjesus.pt/_hotel_do_parque

                  2012.12.11 Tuesday

                  2012年アルゼンチン・ツアー その4

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                     アルゼンチンの長距離バスは2階建てで、一階に運転席、トイレ、そして1等席があり、2階が一般席になっている。食事は大して期待できないが、ミラネサ(イタリア、アルゼンチンなどでは一般的な薄めのカツ)にスナック類、そしてワインもついてきたのは嬉しい。だが食後トイレから戻った秦野さんが驚くべき事実を目撃したと言うのだ。スチュワーデス(というのか?)が回収したプラスティック食器、ゴミ類を窓から外へ捨てていたというのだ。そこが捨てるべき場所だったのかどうかはわからないが、少なくともゴミ箱に捨ててはいなかったはずだ。いくら広い国土とはいえ、これはいけない。


                    そんなことはあったものの、その夜はバスのほとんどフラットなシートでぐっすり寝て、翌日午前無事メンドーサに到着した。ルシアーノが車で迎えに来てくれ、そして彼の家に直行した。


                    そこで数日のリハーサル、ラジオ・新聞・TVでのプロモーションを経てアルゼンチンでは6年ぶりのギグを行ったが、その2日目は運悪くサッカー国際試合のアルゼンチン対ウルグアイ戦に重なってしまった。それもここメンドーサで開催されたのだ。当然の如く、動員はかなり厳しかった。6年前にはメンドーサ一番のコンサート・ホールを満員にしたという驕りもあったのだろう、プロモーションもそれほど行き届いたとはいえない状況だったのを後になって悔やんだ。しかし、それよりも痛かったのは、当初「レコ発ライブ」になるはずだったメンドーサ公演に、新作CDが間に合わなかったことだ。結局CDが納品されたのは当初の予定より3週間も遅れてのことだったので、メンドーサ4公演には当然間に合わなかった。仕方なく、「予約カード」なるものを過去のアルバムと一緒に物販に並べ、予約注文を受け付けることでお茶を濁しただけに終わった。

                    ネット新聞・ラジオでのプロモーション地元新聞では「ギター怪物」の見出しが!しかし怪物もメッシにはかなわなかった・・・元モデルのパーソナリティーににやける二人サウンドチェック後の一コマ

                    さて、今ツアー前半のハイライトはそんなコンサートの合間にやってきた。それはメンドーサ近郊のスラムで演奏するというものだったのだ。


                    アルゼンチンには、都心部周辺に貧困層が集まる地域があるというのは聞いていた。そして、そこは決して観光客が足を踏み入れてはならない場所だということも知っていた。よそ者とあらば、観光客はおろか、アルゼンチン人だったとしても生きて帰ってこれるかわからない危険地帯なのだ。


                    ゴミの分別・リサイクルのないアルゼンチンでは、都心部から数十キロ離れた辺りに「ゴミ捨て場」を設け、そこに市内のゴミを生ゴミであろうが何だろうが一緒くたにして捨てている。そこに金に換えれるものを集めにやって来た人々が住みつき、スラム街が出来上がっていったらしい。人口は日本の半分以下だが国土面積は7.5倍だから、人口密度は単純に考えると日本の15分の1以下というわけだ。だからこれまでゴミをどこへ捨ててもやっていけたということなのだろう。しかしそれも限界が見えたのか、数年前メンドーサでゴミを分別しリサイクルしようというプロジェクトが立ち上がった。ということは、スラムに住みつく人々の収入減を絶ってしまうことになるので、不定期的に会合が持たれ、彼らへの仕事の斡旋・子供たちの遊び場(サッカー場)建設などがこれまでに行われてきたという。そこで我々にも何かできないかと話が回ってきたというわけだ。


                    当日はお役所のバックアップがあるとはいえ、何が起きてもおかしくないので、財布

                    、クレジット・カード、カメラはもちろんのこと、携帯電話、そしてパスポートすら持たずに現場に向かった。


                    環境省の大臣(?)からトヨタのハイラックス4WDを借り、現地へ向かった。そして現場周辺地域に入るや、既に市内に比べてかなり貧しい地域であるのがすぐにわかったが、いざ現場に入るとそこですら充分豊かだったことを思い知った。


                    数年前、エミール・クストリッツァ監督による映画「マラドーナ」が公開されたが、そこは正に映画に出てきたマラドーナの育った地域そのものだった。勝手に人が住みつき、また子供が生まれるから当然戸籍も住民票もない。ただの無法地帯(ゴミ捨て場)なのだ。


                    ハイラックスを降りると生ゴミの腐敗臭が鼻をつき、辺り一帯ゴミの山でもあり、ゴミを捨てるために掘ったと思われる巨大な穴だらけでもある。ハエが飛び回り、流れ着いたと思しき野良犬がたむろする。こんな状況でまともに演奏できるのだろうかと危惧したが、数十分もすると慣れたのか臭いも気にならなくなった。それはいかに人間が環境に適応できるかを痛切に感じた瞬間だった。


                    「コンサート会場」には、既に子供達とその母親達が集まっていた。無法地帯だと聞かされていたが、それに反して子供達の純真無垢さに驚いた。我々のレパートリー数曲を演奏し、さらに子供達も参加できるようにアルゼンチン(南米)特有の2:3のポリリズムを手拍子で参加してもらったりした。嬉しかったのは、子供達が我々の演奏に夢中になり(もしかしたら日本人2人が宇宙人にでも見えたのか?)、ある子供は「私も練習して絶対うまく弾けるようになってみせる!」と言っていたことだ。

                    そうは言っても、メンドーサの取り組みに前途多難なのは明らかである。当日姿を見せたのは13歳以下の子供達とその母親達だけであり、男連中は一切現れなかった。車でやってくる途中、ところどころでヒップホップ等を大音量で鳴らし、柵の向こうにいる気配だけ振りまいていた彼らだったが、最後まで姿を見せることはなかった。自分達にとっては本当に貴重な体験だったが、彼らにとってはどうだったのかわからない。

                    おそるおそる現場に向かう秦野氏のハイテク日本製チューナーに皆夢中終演後の記念撮影(張り切る右側日本人)現場外で記念撮影

                    2012.11.13 Tuesday

                    2012年10月 アルゼンチン・ツアー その3

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                       エセイサ空港からレミースにて約45分で、当夜のブエノスアイレス宿泊先に到着した。そこはルシアーノの義父母のマンションである。義父は出張中で留守だったが、義母と義祖母、そしてブエノス訪問中の義弟が温かく迎えてくれた。よく冷えたキルメス・ビールがありがたい。その数時間前に機内食を食べたばかりでそれほど空腹を感じていなかったにもかかわらず、出されたエンパナーダスを3個も平らげてしまった。エンパナーダスとはアルゼンチン名物の軽食で、餃子の皮のようなものに肉やオリーブ、玉ねぎに野菜といった具を詰めてオーブンで焼いたものだ。サイズは餃子の2,3倍くらい(その2の写真参照)。

                      翌日はエルナン・ヌニェスが昼食に招待してくれた。ちょうど歩いて10分程のところの、彼が以前ずっと住んでいた一角にあるパリージャ(炭火焼レストランとでも言うのだろうか)である。ワイン、前菜、そして2種類のステーキを3人でとりわけて“腹12分目”になった。さらにデザートのフランも絶品。日本では「甘い物は別腹」という言い方があるが、ヨーロッパやアルゼンチンでは甘い物で消化を助けるという考え方だ。鱈腹食った後は甘い物又は、コーヒーかリキュールで食事を締めくくる。

                      その後付近を散歩したりしてゆっくり休息をとり、夕方にはメンドーサ行きの長距離夜行バスに乗るためにレティーロ・バス・ターミナルに向かった。ほとんどの列車が廃止されたアルゼンチンでは、長距離の移動は車か飛行機、またはバスしかないのだ。そして最近のバスは座席もゆったりで、リクライニングもほとんど平らにでき、飛行機のワールド・ビジネス・クラス並に快適なのだ。しかし、巨大なバス・ターミナルは新大阪駅よりも大きいくらいで、さらに発着ターミナルが直前に変更になったりする。インフォメーションでターミナルを尋ね、そこで待っていても、注意してアナウンスや掲示モニターを確認していないと、乗りそびれかねない。

                      ここでもエルナンに世話になり、ターミナルまでの移動、念のため水と軽食の確保、そして荷物を積み込むまで助けてもらった。ここは特に危険で、うかうかしているとスリやかっぱらいの被害に遭いかねない中、強面のエルナンがついていてくれるのは非常に心強い。さらに荷物を積み込むとき、ギターが壊れないように安全な場所を確保するように係員に「心付け」を渡してくれた。ちょうど日本の空港バスのように、タグをつけて荷物を積み込んでもらうのだが、チップが必要なのだ。払う様子がないとどんどん後回しにされ、そして荷物も乱暴に扱われたりする。

                      そして無事にバスに乗り込み、メンドーサまではるか1060km、15時間の旅に出た。(つづく)JUGEMテーマ:中南米

                      写真ではわかりにくいが150gのステーキ

                      これも150gのビッフェ・デ・チョリソ


                      仕上げはフラン(生クリームとドゥルセ・デ・レチェ付!)


                      エルナンと秦野氏

                      食後は近くの公園でひとやすみ

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                      ■45分x月3回コース:月謝8000円
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